エリザベート王妃国際コンクール2024 ヴァイオリン部門 ファイナル結果

本日は梅雨を思わせる空模様ですが、関東地方は梅雨入りはまだとの事ですね。

東京都 杉並区 荻窪 下井草 杉並の森ヴァイオリン教室です。

タイトルにございます通り、エリザベート王妃国際コンクール2024・ヴァイオリンのファイナルが終了しました。
https://concoursreineelisabeth.be/fr/home
日本からは吉田南さんが残っていらっしゃいましたが、6位に入賞されました!おめでとうございます!
そして1位はDmytro Udovychenko(ドミトロ・ウドヴィチェンコ)氏(ウクライナ)でした。

1位 Dmytro Udovychenko
2位 Joshua Brown
3位 Elli Choi
4位 Kevin Zhu
5位 Julian Rhee
6位 Minami Yoshida
ファイナリスト
Hana Chang
SongHa Choi
Anna Im
Karen Su
Ruslan Talas
Dayoon You

時差の関係で毎日日本時間午前3時に開演という状況でしたので流石に全員をライブストリーミングで見る事は難しく、吉田南さん・Kevin Zhuさん・Dmytro Udovychenkoさんの演奏だけをストリーミングで視聴しました。(アーカイブに残ってはいたのですが重すぎて再生途中で止まってしまって視聴出来ず)
他の方はYouTubeのダイジェストで視聴しましたが、順位は概ね私の感想と大差無い感じでした。

吉田南さんのエルガーは本当に素晴らしかったです。セミファイナルのシューマンのソナタもそうでしたが「こんなに美しいエルガーはもう聴けないのではないのか」というぐらいに。
Kevin Zhuさんさんは、もう「上手!凄い!」という感じでした。セミファイナルもでしたが、いかにも「The Juilliard School」という雰囲気。個人的にはショスタコーヴィチの1楽章はもう少し抑圧した感じが好みでした。
Dmytro Udovychenkoさんはもう・・・これまた個人の感想になりますがお1人だけ別世界でした。この方もショスタコーヴィチを選ばれたのですが、曲の中に在る歌、悲鳴、絶望、希望といった要素をしっかり聴かせてくれました。そして皆が「コンクールを受けに来ている」なかこの方は「音楽を奏でに来ている」・・・・そういう印象を受けました。
(他の方の感想は、全曲視聴出来ていないので省かせていただきます)

そしてもうひとつ。Dmytro Udovychenkoさんはウクライナの方で、選んだ協奏曲の作曲家ショスタコーヴィチはロシア(出生時はロシア・作曲当時と死没時期はソビエト連邦)の作曲家でした。作曲時期の背景は長くなりすぎるので省きますが・・・・・それでも付け加えるならば1948年に完成させられたこの曲の初演はジダーノフ批判の影響で1955年となりました・・・・・考えさせられるものがあります。

日本人である吉田南さんの入賞を、Dmytro Udovychenkoさんの別世界の演奏を、他の入賞者とファイナリストの健闘と名演を称えると同時に、何の心配も無く全ての国の行き来が出来る未来を願い、今日のブログを終えたいと思います。
長々とお読み頂きましてありがとうございました。

2024年6月2日 杉並の森ヴァイオリン教室主宰 日俣綾子

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