新年明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願い致します。 1月8日には和歌山県立近代美術館にてピアノの松井淑恵氏とレクチャーコンサート「動き出す!音楽」を 開催させて頂きました。色々とても楽しい時間でした。 絵画とのコラボレーションという珍しい企画でした。またどこかでやれたらいいなぁと考えています。 昔むかしに言われた事があります。 「生徒さんの指導に当たる時にはずっと先の事も考えなさい。」と。 今回はその「ずっと先の事」について私なりに少し書いてみます。 私は「ヴァイオリンの技術において自立出来るように」という事を最終目標にしています。 具体的には「弾いてみたいと思う曲に出会ったら譜面を探し自力で譜読みをする」ことです。 例えばある曲が気になったとします。 曲名を検索して楽譜を入手します。(今は自宅でも可能ですね。) そこから「自力で」譜読みをして大まかな音程リズムを外さず弾けるようになる。 何となく表情も付けられる。 これが私が考えている「ずっと先の事」で「ヴァイオリンの技術においての自立」と思っている形です。
ご希望がある限りずっと指導をさせて頂きたいと考えていますが、 進学やお引越しなど環境の変化や私の老化(?!)により指導出来なくなってしまう ・・・手を離れる日は必ずやって来ます。 そんな時「日俣先生がいないと何も分からない!」という状態になって頂きたくはないのです。 「先生がいなくてもヴァイオリンを楽しめる」ようになって頂ければ「先生」としては本望です。
念の為申し上げますと「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を自力で仕上げて下さい」という 事ではありません! 「赤とんぼ」でも「愛の挨拶」でも曲は何だって良いのです。 ・・・・・と書くと何だか壮大なテーマに思えますし、いつもいつも「自力で頑張って下さい」と 申し上げているわけではありません。 今いらっしゃって下さってる生徒さん達の何人かには話しましたが、 その他の生徒さんは私がこんな事を考えているだろうとは思っていらっしゃらないでしょう。 普段は生徒さんに合わせてお稽古させて頂いていますが、ひっそりとこんな事も考えています。 今年の夏の発表会に向けての準備もぼちぼち始まりました。 今回も出演される皆さんにとって楽しい思い出となるように気を引き締めて頑張ります。
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